夏休みの工作 

何年も前のことになりますが、近所に子供たちがいて、外で元気よく遊んでいました。そして、「どこまでできた?」とアトリエをぞきにきていました。制作中の私は、子供たちには遊んでいるようにみえたのでしょう。
やって来た子供たちはごみ箱にすてた切れ端をひろって、まねしていじくり、さらに棚にある道具にも興味津々でした。そこで、道具や材料を楽しみながら作れるように、夏休みに1日工作教室を始めたのです。
近所の子供たちとその友だち。だいたいは小学生が中心でしたが、兄弟で上の子が目新しいことをやっていると年下の園児でも作りたくなるよで幅広い年齢の子供たちが集まりました。親は小さい子供が長い時間(5時間ぐらい)かけてのもの作りは無理だと躊躇していましたが、面白いモードに入った子供たちの集中力はすごい。わたしは作り方の説明と道具の扱い方をして、次々投げかけられる質問に答えていれば十分でした。

最初の年は、気軽に作れるようにカットしたコルクボードを数枚重ねて「こま作り」をしました。
これは、できあだって対戦させる楽しみがありました。
翌年は「万華鏡」(写真の中央、私が作った見本) 
ラップの芯のなかにミラーを貼りつけ、丸のサイズが合う透明プラスチックの小物入れのをつけました。この小物入れは開け閉めができて、入れるものを取り替えて見え方を楽しむことができます。この入れるものをいろいろ工夫してもらいたかったので、よくあるキットではなく、すべて手作りになりました!
さらに翌年は「Tシャツに描く」 
布用の染料絵具でTシャツに描きました。布に描くのがむずかしい小さな子供は野菜などを使ったスタンプでTシャツを彩りました。
もちろんワンポイントでも片面でもいいのですが、みんな大胆に表も裏も描いた迫力ものでした。
絵具で濡れたTシャツは夏の太陽でもすぐには乾かず、ドライヤーが大活躍。てんやわんやで残念ながら力作の写真が撮れませんでした。
さらに「うちわ」「風鈴」(写真、どちらも私の見本)
「うちわ」は紙と骨組みを張合わせて作るタイプのもの。描いたり、切ったり、アトリエにある画材を好きなように使って作ってもらいました。仕上げの障子張りならぬうちわ張りは、子供たちにとって難しい作業だったようです。
「風鈴」は木質粘土(ウッドフォルモ)を使いました。この粘土は木の粉が含まれていて、乾燥すると硬質になります。子供たちは粘土細工の要領で形作り、1週間程度おき、完全に乾いてから着色、組み立てをしました。
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これに続く年の夏休みの工作は、次のページに写真付きで載せていきます。
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この夏休みの工作はかなり続き、子供たちの夏休みの自由研究に貢献したようです。
その子供たちも中学生、高校生になり、今のところは開いていませんが、また機会があったらやってみたいものです。

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