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Children's art work・・・子供たちの工作

ゲストティーチャー「新聞紙でいすづくり」

知人に小学校の図工の先生がいて、私の立体作品のようなものを児童に教えてくれないかと依頼されたのが7年ほど前。それからゲストティーチャーとして小学校に行く機会ができました。
ゲストティーチャーとして依頼される学校での授業数はまちまち、個々でつくる、グループになってつくるなど、そのときどきで内容をを考えています。
授業では、児童たちがものづくりの面白さを実感でき、たくさんの想像力が発揮できることを大切にしています。
どんな反応があるか、どんなものができるか、ゲストティーチャーはいつもドキドキです。
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ここに紹介するのは、瑞穂第5小学校の4年生が取り組んだ作品です。
この小学校は授業に広い場所(体育館)が使えたので、グループになって「新聞紙でいすづくり!」をしました。
広い場所でからだを動かしてものを作るのは楽しいことです。新しい発見も生まれます。
材料はごく身近な新聞紙。この薄い新聞紙を巻いて円柱を作り、それを集めて木に匹敵する頑丈な「いす」をめざしました。
まず、全員で新聞紙の円柱づくりから。これでいすの土台を作るので、たくさん必要。巻いて、きつく巻いて、紙がずれないように作ります。
ある程度の数の円柱ができたら、円柱をまとめて、そっと腰をおろして強度を確認してみます。
実際にからだで感じてみると、この後どのくらいの大きさにするのか、どんな形の「いす」にしたいのか、というイメージがいろいろ出てくるのです。

グループのなかでいすの形が決まってきたら、残りの必要な数の円柱づくり、そして土台がくずれないようにテープやひもで固定して形にしていきます。
ここまでくると、肘掛けやいすの背を作ってみたたり、クッションや敷物を作りたいー!というような「自分たちのいす」にむけてさらにアイデアが出でくるようです。

完成まぢか・・・ きれいな形です。

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完成した「いす」は、写真の他にも2脚が一緒になったひょうたん型、飾りがたくさんの豪華なものも、大きな土台のスツール型など、力作ぞろいでした。
このいすづくりは大量の新聞紙を使いました。いくらあってもあっても足りないほど。新聞紙集めをしてくれた先生方、感謝です。

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Children's art work・・・子供たちの工作

夏休みの工作 

何年も前のことになりますが、近所に子供たちがいて、外で元気よく遊んでいました。そして、「どこまでできた?」とアトリエをぞきにきていました。制作中の私は、子供たちには遊んでいるようにみえたのでしょう。
やって来た子供たちはごみ箱にすてた切れ端をひろって、まねしていじくり、さらに棚にある道具にも興味津々でした。そこで、道具や材料を楽しみながら作れるように、夏休みに1日工作教室を始めたのです。
近所の子供たちとその友だち。だいたいは小学生が中心でしたが、兄弟で上の子が目新しいことをやっていると年下の園児でも作りたくなるよで幅広い年齢の子供たちが集まりました。親は小さい子供が長い時間(5時間ぐらい)かけてのもの作りは無理だと躊躇していましたが、面白いモードに入った子供たちの集中力はすごい。わたしは作り方の説明と道具の扱い方をして、次々投げかけられる質問に答えていれば十分でした。

最初の年は、気軽に作れるようにカットしたコルクボードを数枚重ねて「こま作り」をしました。
これは、できあだって対戦させる楽しみがありました。
翌年は「万華鏡」(写真の中央、私が作った見本) 
ラップの芯のなかにミラーを貼りつけ、丸のサイズが合う透明プラスチックの小物入れのをつけました。この小物入れは開け閉めができて、入れるものを取り替えて見え方を楽しむことができます。この入れるものをいろいろ工夫してもらいたかったので、よくあるキットではなく、すべて手作りになりました!
さらに翌年は「Tシャツに描く」 
布用の染料絵具でTシャツに描きました。布に描くのがむずかしい小さな子供は野菜などを使ったスタンプでTシャツを彩りました。
もちろんワンポイントでも片面でもいいのですが、みんな大胆に表も裏も描いた迫力ものでした。
絵具で濡れたTシャツは夏の太陽でもすぐには乾かず、ドライヤーが大活躍。てんやわんやで残念ながら力作の写真が撮れませんでした。
さらに「うちわ」「風鈴」(写真、どちらも私の見本)
「うちわ」は紙と骨組みを張合わせて作るタイプのもの。描いたり、切ったり、アトリエにある画材を好きなように使って作ってもらいました。仕上げの障子張りならぬうちわ張りは、子供たちにとって難しい作業だったようです。
「風鈴」は木質粘土(ウッドフォルモ)を使いました。この粘土は木の粉が含まれていて、乾燥すると硬質になります。子供たちは粘土細工の要領で形作り、1週間程度おき、完全に乾いてから着色、組み立てをしました。
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これに続く年の夏休みの工作は、次のページに写真付きで載せていきます。
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この夏休みの工作はかなり続き、子供たちの夏休みの自由研究に貢献したようです。
その子供たちも中学生、高校生になり、今のところは開いていませんが、また機会があったらやってみたいものです。

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夏休みの工作 「壁掛け時計」

私が作った見本の「壁掛け時計」


参加していた子供は幼稚園の年長から小学校6年生まで。できることは違うけれど、子供たちに「できたー!」という達成感が生まれると、次々アイデアが出くる。
この気持ちが大切。できあがりのうまさは、いずれさまざまなツールを使っていくらでも表現は可能ですからね。

「壁掛け時計」には、発泡スチロールカッターで、形を簡単にカットできるカラースチレンボードを使いました。時計の数字のカット細かくてむずかしいので、小さな子供も数字が作れるように、ひもにアルミ線を通したものを用意しました。
前のほうの作品は、そのひもを使ったものです。どれもおもしろくて年の差が感じられないでしょう。

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子供たちの「壁掛け時計」

Children's art work・・・子供たちの工作

夏休みの工作 「風見どり」

私が作った見本の「風見どり」

風を受けてまわる「風見どり」は、涼しそうで夏にピッタリです。
胴体と羽を作り、組み立てていくには時間がかかりますが、何度も来ている子供たちが多くなったのでやってみることにしました。
胴体部分は強い風にも耐えられるように木版にしました。まず、木版に絵を描き、まわりをのこぎりでカットします。学校では電動のジグソーなどで切り抜くているようですが、ここではのこぎりで。ひとつの角を落とすのも大変そう。力まかせではなく、リズミカルに〜〜。その後、棒を通す穴をドリルであけました。できあがりには、みんなが頑張ったあとがよくででます。
羽は4枚、発泡スチレンボードを発泡スチロールカッターで切って作ります。4枚をだいたい同じような形にするのがポイント。バランスが悪いと風を受けづらくなるのです。うまくいかなければ何度でも作り直してOK!
学校では授業時間と材料に制約があって、失敗できない、挑戦しづらい環境があるので、ここでは子供たちの思いついたアイデアにできるだけサポートしていきたかったのです。
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完成した子供たちの「風見どり」

Children's art work・・・子供たちの工作

夏休みの工作 「LEDライト」

私が作った「LEDライト」の見本 (変化していく色)

色が変化していくLEDライトの光は紙を通して見ると、幻想的できれいです。
今回は、そのよさを出すために色を使わず、紙の色、白色でカバーを作りました。LEDライトは小さな乾電池式で、カバーのまんなかに置いて使ってあります。
紙は、腰のあるファイバークラフト紙を使用。この紙はお湯につけると柔らかくなり、折り曲げて形づくりやすく、乾燥後はその形が維持されす。さらに、紙を重ねたり、切ったりすることで、影絵のような光の陰影が作りだせます。また、白のクレヨンで色鉛筆で描いても、ライトがあたると絵が浮かび上がり、効果的です。
子供たちはいろいろな方法を試しながら、途中で暗い部屋にライトを持っていっては「お〜〜!」と確認しながら楽しんで作っていました。
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完成した子供たちの「LEDライト」

Children's art work・・・子供たちの工作

夏休みの工作 「モザイクの写真立て」

私が作った見本の「モザイクの写真立て」

モザイクするタイルは、専用のカッターで切ることもできますが、それにたよるとおもしろいものができづらいのです。気に入った大きさがないときはカッターも使ってもらいましたが、基本的にはカナヅチで割ったタイルを組み合わせてモザイクしていきました。
思うようなタイルの形や色をさがしながら作っていくのは、子供たちにとって、かなり根気がいる作業だったはずです。
さらに上級生の子供たちは、トレーなどの既製品にモザイクするのではなく、スチレンボードを作りたい形にカットして、その上にタイルを貼っていきました。
最後にタイルのあいだを目地剤(セメントのようなもの)で埋めて完成。
子供たちは、いっぱしの職人さんのような頑張りでした。
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子供たちの「モザイクの写真立て」(一部)

Children's art work・・・子供たちの工作

夏休みの工作 「ドアチャーム」

私が作った見本の「ドアチャーム」 木板(右) 発泡スチレンボード(左)

貝殻がふれあうと優しくて涼やかな響きがします。
貝殻にひもがついているいい材料があったので、それを使ってドアチャームを作ることにしました。
上部に使う素材は、木版か発泡スチレンボード。木のほうが断然じょうぶですが、糸のこで形をカットするのはたいへんです。子供たちに使いたいほうを選んでもらいました。

私の工作教室では、日頃使えない道具を可能の範囲で使ってもらっています。
今回はの発泡スチレンボードは、熱線の発泡スチロールカッターを使ってカット。木版は、万力や作業台で押さえてのこぎりや糸のこでカット。穴開けには電動ドリルを。接着剤なども用途に合わせて選んでいます。
材料はアトリエにあるものは自由に追加してもらっています。

このドアチャームは、ひもを結ぶところがたくさんありました。ひもは細く、穴が小さかったせいもあるのでしょう、ひもをしっかり縛って止める最後の仕上げがとても難しそうでした。
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子供たちが作ったドアチャーム(一部)