知人に小学校の図工の先生がいて、私の立体作品のようなものを児童に教えてくれないかと依頼されたのが7年ほど前。それからゲストティーチャーとして小学校に行く機会ができました。
ゲストティーチャーとして依頼される学校での授業数はまちまち、個々でつくる、グループになってつくるなど、そのときどきで内容をを考えています。
授業では、児童たちがものづくりの面白さを実感でき、たくさんの想像力が発揮できることを大切にしています。
どんな反応があるか、どんなものができるか、ゲストティーチャーはいつもドキドキです。
*
ここに紹介するのは、瑞穂第5小学校の4年生が取り組んだ作品です。
この小学校は授業に広い場所(体育館)が使えたので、グループになって「新聞紙でいすづくり!」をしました。
広い場所でからだを動かしてものを作るのは楽しいことです。新しい発見も生まれます。
材料はごく身近な新聞紙。この薄い新聞紙を巻いて円柱を作り、それを集めて木に匹敵する頑丈な「いす」をめざしました。
まず、全員で新聞紙の円柱づくりから。これでいすの土台を作るので、たくさん必要。巻いて、きつく巻いて、紙がずれないように作ります。
ある程度の数の円柱ができたら、円柱をまとめて、そっと腰をおろして強度を確認してみます。
実際にからだで感じてみると、この後どのくらいの大きさにするのか、どんな形の「いす」にしたいのか、というイメージがいろいろ出てくるのです。
グループのなかでいすの形が決まってきたら、残りの必要な数の円柱づくり、そして土台がくずれないようにテープやひもで固定して形にしていきます。
ここまでくると、肘掛けやいすの背を作ってみたたり、クッションや敷物を作りたいー!というような「自分たちのいす」にむけてさらにアイデアが出でくるようです。
完成まぢか・・・ きれいな形です。
*
*
*
完成した「いす」は、写真の他にも2脚が一緒になったひょうたん型、飾りがたくさんの豪華なものも、大きな土台のスツール型など、力作ぞろいでした。
このいすづくりは大量の新聞紙を使いました。いくらあってもあっても足りないほど。新聞紙集めをしてくれた先生方、感謝です。
*
*
*